◆千単位で表示
| A | B |
1 | 入力値 | 表示 |
2 | 1234567 | 1,235 |
3 | | |
セルA2、B2ともに1,234,567といった数値が入っています。
これをB2のように 1,235 と千単位で表示するにはどうしたら良いでしょうか?
「表示形式のユーザー定義」の種類(
T)で
として
OK
上記の設定で百の位で四捨五入した値が表示されます。
つまり「,(カンマ)」以下の3桁が省略してあるため非表示になります。
種類(
T)のところで、 #,##0, だけでも良いのですが、セルに-100など
四捨五入して-1000にみたない値が入っていた場合、 0 と表示されてしまいます。
上記のように設定することで、 -0 とマイナス記号がつき値が小さいながらも
負数が入力さていることがわかります。
【応用1】 百万単位で表示
【応用2】 単位を追加して表示
「表示形式のユーザー定義」で
以下のように設定すると、それぞれ、1,235千、1百万のように表示されます。
【千単位】
| A | B |
1 | 1234567890 | 1,235千 |
【百万単位】
| A | B |
1 | 1234567890 | 1百万 |
2 | | |
▲PAGETOP
◆千単位で小数点一桁まで表示
| A | B |
1 | 入力値 | 表示 |
2 | 1234567 | 1,234.6 |
3 | | |
セルA2、B2ともに1,234,567といった数値が入っています。
これをB2のように 1,234.6 と千単位でなおかつ小数点第一位まで表示するにはどうしたら良いでしょうか?
「表示形式のユーザー定義」の種類(
T)で
として
OK
上記の設定で十の位で四捨五入した値が表示され、つまり「,(カンマ)」以下の2桁が非表示になります。
種類(
T)のところで、 #,##0.0, だけでも良いのですが、セルに-10など
四捨五入して-100にみたない値が入っていた場合、 0.0 と表示されてしまいます。
上記のように設定することで、 -0.0 とマイナス記号がつき値が小さいながらも負数が入力さていることがわかります。
【応用1】 百万単位で表示
【応用2】 単位を追加して表示
▲PAGETOP
◆「0」を非表示
組み込みの表示形式では通常「0を非表示にする」設定はありません。
→の[表示]タブ
→ウィンドウオプションののチェックをはずす
と言う設定で「0」を非表示にすることができます。が、この場合はシート全体にこの設定が適用されるので、
特定のセルのみ「0を非表示にする」には、やはり表示形式の設定で行うようにします。
| A | B |
1 | 入力値 | 表示 |
2 | 1 | 1 |
3 | 0 | |
4 | -20 | -20 |
セルの表示形式の設定で「0」を表示しないようにするには次のような方法があります。
「表示形式のユーザー定義」の種類(
T)で
または
として
OK
この二つは良く似た表示をしますが、少し働きが違います。
いずれも
小数点以下の表示桁数が0に設定されていることに注意してください。
問題は表示の前段で小数点以下の数値が自動的に四捨五入されて評価される点です。
試しに0.1を入力するとそれぞれ次のようになります。
【例】
| A | B | C |
1 | 入力値 | 表示 | 定義 |
2 | 0.1 | 0 | 0;-0; |
3 | 0.1 | | # |
- 0;-0;
- セミコロンで書式記号をセクションに分けた場合、次のような意味があります。
正の値の時 ; 負の値の時 ; 0の時 ; 文字列
二つ目のセミコロンのあと(第3セクション)には書式記号が設定されていないので、
「セルの値が0の時には何も表示しない」と言う意味になります。
つまり、「0;-0;」は、セルの値が本当に「0」のときのみ、「0」を表示しません。
しかし、セルの値が0.1の場合は、「0」が表示されます。逆に言えば、
セルの値がごく小さな値であっても「0」が表示されていればそのセルの値は「0」ではないことがわかります。
- #
- この「#」はゼロサプレスと言い、0は表示しないと言う意味で使われます。
「#」は、セルの値が「0」のときは当然非表示ですが、
【例】のようにセルの値が四捨五入して「0」になる場合にも非表示となります。
(セルの値が-0.5以上0.5未満の範囲の値なら表示上「0」、すなわち何も表示されません)
【応用】「桁区切りスタイル」と「0を非表示」を両立させる
タブのリストから
数値を選択
にチェック
負の数の表示形式(
N)で適当な形式を選択します。
「表示形式のユーザー定義」の種類(
T)で
このようにセミコロンで区切られたセクションが二つの場合は
テキストボックスで書式記号の最後にセミコロン(;)を追加して
OK
リストから
数値を選択しないで
直接
ユーザー定義を選択を選択してのテキストボックスに直接入力することでも可能です。
セミコロンで書式記号を区切った場合、値によってセルの表示形式を分岐することができます。
二つのセクションだけを指定した場合
[正数及びゼロ];[負数]
と言う表示区分になります。
これにセミコロンをひとつ追加すると
[正数];[負数];[ゼロ]
の表示区分に変化します。セミコロンのあとに書式記号を何も設定しないので、ゼロの場合は非表示となります。
▲PAGETOP
◆「0」のとき「−」を表示
前項の応用になりますが、セルの値が「0」のとき「−」のように数値ではなく
別の文字列を表示する方法です。(表示だけでセルの値が変換されるわけではありません)
【例】
| A | B |
1 | 入力値 | 表示 |
2 | 1 | 1 |
3 | 0 | − |
4 | -1200 | -1,200 |
上記のようにセルの値が「0」のとき「−(全角ハイフォン)」を表示するには下記のように設定します。
「表示形式のユーザー定義」の種類(
T)で
として
OK
「−(全角ハイフォン)」の場合を紹介していますが、「-(半角ハイフォン)」の場合はダブルクォーテーションで囲む必要はありません。
▲PAGETOP
◆先頭が「0」になる表示
標準ではセルに「0123」と入力しても、自動的に「123」という数値に変換されてしまいます。商品コードのように桁数が固定されていて先頭に「0」を表示する場合があり、使用する機会は多いようです。
【例】
| A | B |
1 | 入力値 | 表示 |
2 | 1 | 0001 |
3 | 0 | 0000 |
4 | 1200 | 1200 |
上記のようにセルの値が四桁に満たないときでも「0」を表示して表示桁数を固定するには下記のように設定します。
「表示形式のユーザー定義」の種類(
T)で
として
OK
このように書式記号の「0」は入力されていない桁数の部分にも「0」を表示する機能があります。
また、分類の選択を文字列にしても入力したとおりの値を表示することができますが、この場合は表示どおりの入力をする必要があります。
▲PAGETOP
◆小数点位置を揃える
標準では小数を含む入力をした場合、有効な小数点以下の桁数により小数点位置が決定されます。小数点位置がそろっていないとひと目で数値の大小を比べるのが難しい場合があるので、数値の比較を容易にするためには小数点位置をそろえたほうがいいでしょう。
【例】
| A | B |
1 | 入力値 | 表示 |
2 | 1 | 1.00 |
3 | 0 | 0.00 |
4 | 1234.567 | 1,234.68 |
上記【例】では「小数点以下の桁数を二桁で桁区切りスタイル」で表示しています。
タブのリストから
数値を選択
を
2に設定
のチェックボックスをクリック
して
OK
この他に範囲を選択してから、[書式設定]ツールバーの[小数点表示桁上げ]ボタンをクリックする方法があります。この場合は、アクティブセルの小数点以下の桁数を基準に桁上げされます。
【応用】 小数点位置を揃え、有効桁数のみ表示
次の例は小数点の表示位置をそろえ、小数点以下第二位の桁に有効な数値がない場合は0ではなくて非表示にします。
【例】
| A | B |
1 | 入力値 | 表示 |
2 | 1 | 1.0 |
3 | 5.56 | 5.56 |
4 | 1234.567 | 1,234.68 |
5 | 12.3 | 12.3 |
前述「小数点位置を揃える」で以下の操作を追加します。
タブのリストから
ユーザー定義を選択
種類(
T)で
として
OK
小数点以下第二位の表示を表す書式記号「0」を「?」に書き換えます。
「?」 を指定すると整数部と小数部の余分なゼロがスペースで表示されます。
「?」 は桁数の異なる複数の小数を揃えて表示する場合に使います。
▲PAGETOP
◆仮分数を表示
表示形式で「分数」を選択した場合、そのセルに入力された値が1を超える場合は整数部分が分けて表示され、小数部分だけが分数として表現されます。つまり、組み込みの表示形式では分子より分母の大きい「仮分数」が表示できません。このような時も表示形式のユーザー定義を設定します。
【例】
| A | B | C |
1 | 入力値 | 表示 | |
2 | 1.25 | 1 1/4 | 組み込みの表示形式「分数」での表示 |
3 | 1.25 | 5/4 | 「仮分数」での表示 |
セルB2のような表示をセルB3のように「仮分数表示」にします。
タブのリストから
分数を選択、適当な分数の形式を選択します。
(ここではとりあえず分数の形式として「二桁増加(21/25)」を選択したとします。)
続いて
「表示形式のユーザー定義」で
種類(
T)が
と表示されているので、このテキストボックス内を
として
OK
以上のように表示形式を設定することで整数部分を分けて表示せずに分子に含めて表示させることができます。
逆にこのことから、分数の設定に付加されている書式記号の「#(ゼロサプレス)」はセルに入力されている値の整数部分を表示する機能を担っていることがわかります。
▲PAGETOP
◆億単位、万単位で表示
億単位、万単位での表示もよく要求されるところです。
しかし、Excelの仕様から、ある程度制限のある表示方法であることを前提に使用してください。
| A | B |
1 |
123456789 |
1.23億 |
2 |
1234567 |
1.2万 |
A列に入力された値をB列のように表示させるには下記手順で表示形式のユーザー設定を行います。
それぞれ
「表示形式のユーザー定義」で
種類(
T)で
として
OK
「,」以下を何も記述しないことでその桁までの数値を非表示化できます。
「!」は以下に続く1文字を強制的にその位置へ表示します。
働きとしては「"」で文字列を囲む方法と似ています。
【注】下記のような制限があります。
- 「1.23億」「1.2万」と言う表示に固定
- 桁区切りスタイルとの併用不可
「!.」のあとの億単位の場合の「00」、万単位の場合の「0」は省略できません。
億の桁と千万の桁、万の桁と線の桁の間に文字列としてピリオドを表示しているだけなので、「1.23億」「1.2万」と言う表示に固定になり、桁数を増減させることができません。
▲PAGETOP
◆入力された値に文字列等を追加表示
表示形式のユーザー設定でセルに入力された内容に文字列などを追加して表示することができます。
次のようなケースに応用できます。
・入力する内容を少しでも減らしたい
・すでに入力したものを全部編集しなおすのは面倒
・セルの数値を他のセルで参照しているので入力内容を変更したくない
表示形式で文字列を追加表示した場合はセルの内容が置き換わるわけではないので、関数でそのセルを参照していても関数を変更する必要はありません。
| A | B | C |
1 |
|
入力内容 |
表示 |
2 |
文字列の前後に( ) |
test |
(test) |
3 |
名前の最後に「様」 |
田中一郎 |
田中一郎様 |
4 |
数値入力で○人 |
10 |
10人 |
5 |
〃 |
1000 |
1,000人 |
6 |
〒を頭につける |
123-4567 |
〒123-4567 |
7 |
〃 |
1234567 |
〒123-4567 |
B列に入力された値をC列のように表示させるには下記手順で表示形式のユーザー設定を行います。
「表示形式のユーザー定義」でそれぞれ
種類(
T)を
C2 (test) |
C3 田中一郎様 |
C4 10人 |
C5 1,000人 |
C6 〒123-4567 |
C7 〒123-4567 |
として
OK
入力した文字列を表示する部分に @ 記号を指定します。
文字列の書式部分に @ 記号がない場合、入力した文字列は表示されません。
通常、セルに入力された以外の文字列を表示するには表示形式の設定で文字列をダブルクォーテーションで囲みます。
▲PAGETOP
◆表示形式「会計」で「0」を「\0」で表示
表示形式の会計で「0」を入力した場合、「\ -」のように半角ボーダーが表示されてしまいます。
これを「\ 0」と表示したいときにはユーザー定義で「会計」の表示形式を少しカスタマイズします。
【例】
| A | B | C |
1 | 入力値 | 会計での表示 | 希望する形式 |
2 | 0 | \ - | \ 0 |
3 | 1000 | \ 1,000 | \ 1,000 |
4 | -1000 | \ -1,000 | \ -1,000 |
「表示形式のユーザー定義」の種類(
T)が
と表示されているので、このテキストボックス内を
として
OK
結果的には「数値が0だったときの表示形式」の書式記号を書き直しただけです。
▲PAGETOP