オブジェクト、プロパティ、メソッドと言う用語をVBでよく使用します。 それぞれについて、簡単な説明をしておきます。 まず、前提として、VBAは言語です。 エクセルVBAの場合、エクセルに操作の命令を伝えるための専用の言語であると理解してください。 日本語にも文法があるように、VBAにも文法があります。
VBAを命令を与える言語であると捉えた場合、命令によって操作する対象となるのが「オブジェクト」です。
「オブジェクト」を直訳すると「物体」となるわけですが、まさにVBAでは操作対象を「擬似的な物体」として捉えると概念的にわかりやすいかもしれません。
先にあげた例えでは、操作する対象はラジコンカーです。
オブジェクトの状態を表すのがプロパティです。
例えでいうと、操作の対象となる「ラジコンカー」の状態を表します。
・メーカー
・車種
・ボディーカラー
・モーターの種類
プロパティにはその状態を表す「値」が存在します。
ただし、その「値」でも、変更の利くものと利かないものがあります。
「ラジコンカー」はボディーカラーの塗り替えやモーターの載せ換えはできますが、
メーカーや車種は変更ができません。
実際のVBAでもおなじく、値がどうであるか確認(値の取得)だけできるものと、
値の確認と変更(値の取得と設定)とができるものとがあります。
メソッドとはオブジェクトに動作を与えるものです。
ラジコンカーでは
・ラジコンカーを前進させる
・ラジコンカーのハンドルをきる 右へ
・ラジコンカーのハンドルをきる 左へ
・ラジコンカーを後進させる
のような動作ができますが、「前進」「ハンドルをきる」「後進」などがメソッドにあたります。
また、ハンドルをきる場合のようにそのメソッドの働きを詳細に制御するための値を設定するものもあります。
「右へ」「左へ」など詳細に制御するための値は関数同様、引数と呼ばれます。
実際のVBAでは「コピーする」「貼り付けする」「アクティブにする」などがこれにあたります。
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