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VBEの入力支援機能

VBEの入力支援機能は必ずOnにしておく

VBEにはコード(ステートメント)入力時に働く自動支援機能があり、これを活用することで入力時の負担はかなり軽減するので、これらのオプション設定は必ず On にしておくことをお勧めする。

VBEメニューの[ツール(T)]>[オプション(O)]の編集タブメニューで[コード の設定]オプションがあるので、その設定を行う。基本的に下記のオプションは全てチェックを入れておくことをお勧めする。

自動構文チェック

ステートメント入力時に、自動的にステートメントの妥当性をチェック。
誤った構文の場合は修正のためのヒントがダイアログで表示される。
これにチェックしなくても、誤った構文は色が変化するので間違いは判る。

自動メンバ表示

現在ポインタのある位置のステートメントを完成するための入力候補一覧を表示。



ユーザーが入力している時点で入力可能な候補の一覧を表示してくれる。Ctrl+Space のショートカットキーで候補リストを いつでも表示できる。
表示されたリストからで探し、 Tab(またはマウスでダブルクリック)で確定。
オブジェクト、プロパティ、メソッド、関数、組み込みの定数はもちろん、プロシ ージャ名やユーザーの設定した変数や定数、ユーザーフォームやシートに配置し たコントロール名までリストに表示してくれるので、大変便利な機能。初心者から上級者まで幅広く活用できる。

自動クイックヒント

入力した関数とその引数の情報を表示。



VBA関数、メソッドなど引数の必要なものを入力すると、自動的に引数のヒント が表示される。Rangeプロパティであれば、「Range(」まで入力すると表示される。現在入力中の引数は太字で示される。
[ ]」で囲まれた引数は省略可能であることを示す。
As 〜」はヒントの表示されたメソッドや関数の戻り値がどのようなデータ型かを 示す。

自動データ ヒント

中断モードのとき、ポイントした変数の値を表示。



デバッグの時に変数の値を確認する時に利用。(通常はローカルウィンドウで変数を確認するので、あくまで簡易手段)

変数の宣言を強制する

このオプションをチェックすると、すべての変数を明示的に宣言する必要がある。
これを選択すると、新しいモジュールにはすべて、標準宣言領域に Option Explicit 文が追加される。また、明示的宣言のない変数がある場合にはコード実行時、変数宣言がない旨のエラーメッセージが表示される。
このオプションを選択しない場合、宣言のない変数についてはVariant型の変数として暗示的に扱われるから、必須とは言えないが、暗示的宣言の変数の多用はコードの可読性を悪くするので、なるべくこのオプションを使用することをお勧めする。

自動インデント と タブ間隔

自動インデント


自動インデントオプションを設定すると、改行したときに直前の行と同じタブが自動的に適用される。インデントはコードの入れ子のレベルを見やすくするために良く使われる。

タブ幅


タブ幅はTabキーを一回押した時に挿入される半角スペース相当の幅で、 1 〜 32 の範囲で設定。既定値は 4 。

自動整形機能

整形はVBEにお任せする。

VBEには入力されたコードをある程度自動で整形する機能がある。オプションの設定で切り替えできるものではないが、知っておくと神経質な入力をしなくてもよい。




大文字小文字の変換


ステートメントの入力時に全て小文字(または大文字)で入力しても綴りさえ合っていれば、ステートメント確定時に自動で有効な表記スタイルに変更してくれる。つまり、入力時には大文字小文字に関しては正確な入力を気にする必要はあまりない。また逆に、ステートメント確定時に不自然に入力したままの、小文字(大文字)ばかりである場合には入力間違いであることが多い。入力ミス判別の目安の一つ。

スペースの補完


ステートメント確定時、引数のカンマの前後、演算子の前後などにスペースを補い、見やすくする機能がある。
ただし、文字列を結合する演算子の「&」だけは入力する際にその両側に半角スペースを あらかじめ手入力する必要がある。これは「&」に文字列演算子以外の使用方法があるため。「&」だけは前後に半角スペースを入力する習慣をつけておくとよい。


前(マクロを統合する) 目次 次(定数・変数)


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