「セルに入力された文字列をセル両端から均等に配置する」のが均等割付であるが、
全角文字と半角英数文字では多少表示の仕方が異なる。
下記の図を参照していただきたい。下記は均等割付の状況が良くわかるように、
A列のフォントを等幅フォント(MS ゴシック)としている。
- A1:全角ひらがなで入力した状態。
- A2:半角英字で文章を入力した状態。
- A3:全角英字で文章を入力した状態。
- A4:半角英数で単語を入力した状態。
- A5:半角数字で数値を入力した状態。
- A6:全角英字で単語を入力した状態。
以上から均等割付では・・・・
- 全角文字で入力した場合は文字単位で均等割付が行われる。
- スペースで区切られた半角文字はスペースを区切りとする単位で均等割付が行われる。
- 連続したの半角英数文字列は文字単位での均等割付とならず、中央寄せのように表示される。
- 全角英字での入力は文字単位で均等割付が行われる。
つまり、入力されているのが全角文字か、半角文字かが表示のされ方の分かれ目と言えそうである。
推測するに、日本語の場合は「一 本 の ペ ン」と文字間が空いてしまっても意味は通じるが、
表音文字圏での表記で「a p e n」ではどこが単語の区切りかわかりにくくなるので単語単位での
均等割付になっているのであろう。
が、では、半角英数と全角英数を混在させて入力した場合はどうなるか、という興味が生じる。
結果は以下。
半角文字と全角文字の間にはスペースは存在しないが、連続した文字列とは認識していない。
連続した半角文字列のブロックは分割されず、全角文字は文字単位で均等割付される。
このことから、全角文字は「単語扱い」で均等割付している、とも考えられる。
思えば、全角文字でもっとも種類が多いであろう漢字は表意文字、つまり、
「一文字による単語」であるから、仕様としては一貫していると言えるかもしれない。